周期法とは

指標は基礎体温表

指標は基礎体温表基礎体温表は、女性のからだのバイオリズムを如実に表すものです。
よって、妊娠だけでなく貴女のからだのバランスを整えるのに、とても有効に役立ちます。

基礎体温表には、6時間以上の睡眠のあと静止した状態で測った体温(基礎体温)のほか、生理期間・おりもの・不正出血・病気の有無(風邪など)・薬の飲用・飲酒・性交渉の有無などの情報(妊娠が目的でない方は無印でいいと思います)を記載していきます。(※出来るだけ同じ時間に測りましょう)

指標は基礎体温表基礎体温表のチェック・ポイントは4つです。

★ 低温期と高温期の差が、0.3℃~0.5℃か?

★ 排卵を境に低温期から高温期への移行がスムーズ(3日以内)か?

★ 低温期と高温期それぞれの期間内の体温は一定しているか?

★ 生理周期は25日~35日くらいか?

周期法とはこの基礎体温表を指標とし【生理期】【卵胞期(低温期~排卵期)】【黄体期(高温期)】の3つの期間ごとに養生法や漢方薬を使い分ける方法です。

【生理期】は、いらなくなった子宮内膜をお掃除、体外へ排出する期間です。血行を促進する活血薬と、子宮の筋肉や血管の運動リズムを整えるための理気薬を利用します。生活上では体を冷やさないよう注意をし、鉄分を含んだ食べ物を多めに摂るようにします。

【卵胞期(低温期~排卵期)】は、卵巣内で卵胞が成熟し、卵子が腹腔内へ飛び出す排卵の期間です。ホルモン分泌の連携をスムーズにし、速やかに排卵および黄色期(高温期)へとつなげるために活血薬と理気薬を利用します。生活上ではストレスを溜めないよう注意し、ストレッチやウォーキングなどの軽い運動を心がけ、栄養バランスの良い飲食を心がけます。

【黄体期(高温期)】は、受精卵を着床・養育できる環境を整えます。子宮内膜へは多くの養分や血液が送り込まれます。安定した高温期の維持を助ける補腎薬を利用します。生活上では激しい運動は避け、栄養バランスの良い飲食を心がけます。また、特に下半身を冷やさないよう注意しましょう。

 

いろいろな基礎体温表

指標は基礎体温表  低温期が短いタイプ
生理周期が25日未満で排卵が早い傾向にあります。卵巣機能低下・卵胞発育不全・黄体機能不全など、熱性の腎虚の可能性があります。

指標は基礎体温表

 

指標は基礎体温表  低温期が長いタイプ
排卵が遅い傾向にあります。卵胞発育不全・黄体機能不全・高プロラクチン血症(HPRL)、腎陽虚の可能性があります。

指標は基礎体温表

 

指標は基礎体温表  一相性タイプ
一相性で高温期がありません。無月経・無排卵の場合に多いパターンです。生理周期をしっかり作るために腎の補強と活血で血行を良くし、また排卵障害の原因を調べることも必要です。

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指標は基礎体温表  波動が激しいタイプ
高温期と低温期の差が0.5℃を超える(0.3℃~0.5℃が理想)変動幅が激しく一定しない場合は、高プロラクチン血症(HPRL)の可能性が高いです。過剰なストレスや不規則な生活などが原因の場合もあります。補腎薬・活血薬・十分な睡眠・生活習慣の見直しなどが必要です。

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指標は基礎体温表  高温期が低く短いタイプ
高温期が12日未満で低温期と高温期の温度差が0.3℃未満の場合、卵胞発育不全・黄体機能不全・軽度の排卵障害などが考えられます。補腎薬で卵胞の発育を手伝います。なお、高温期が9日未満の場合は無排卵の可能性もあります。

指標は基礎体温表

 

 

まずは基礎体温表をつけてみましょう

基礎体温表ダウンロード右のアイコンをクリックすると基礎体温表フォーマットが別窓で開きます。
印刷して是非ご利用ください。

基礎体温表ダウンロード★PDFファイルをご覧になるためにはAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerダウンロードページへ。

 

ご相談を受けているなかで「強い生理痛がある」「生理の時、暗褐色の血塊がでる」「生理前、胸が張って痛い」 などが多くあります。実は生理痛はないのが当たり前です。また生理前の不快な症状も体からのシグナルと考えてください。

生理トラブルがある方・基礎体温表が不安定な方は、周期法の前にバイオリズムを整える必要がある場合もあります。

まず「周期法についてどんなものか知りたい」という方には、チャイナビュー「注目される中医学不妊治療」の特集が掲載されている雑誌を差し上げますので、お気軽にご来店ください。

 

 

 

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