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糖尿病と血


糖尿病が怖い理由

喉が渇き水を大量に飲むためトイレが近くなる 糖尿病といっても初期は全く自覚症状のない糖尿病の患者さんが多くいますが「よくつまずけば糖尿病」とも言い、疲れやすく足にチカラが入りにくくなったり知覚も鈍くなる為、転びやすくなります。

また、のどが渇き大量に水を飲むためトイレが近くなったり、食欲が旺盛になりたくさん食べるのに体重は減少していくという矛盾現象が起こったり、ひどく疲れやすくだるくなる、といった症状を感じるようになります。
糖尿病は、主に【1型糖尿病】【2型糖尿病】に分類され、【1型糖尿病】では膵臓のβ細胞が何らかの理由によって破壊されることで、血糖値を調節するホルモンの一つであるインスリンが枯渇してしまい、高血糖になるものです。

【2型糖尿病】は、血中にインスリンは存在するのですが、肥満などを原因としてインスリンの働きが悪くなる、または何らかの原因により膵臓のβ細胞からのインスリン分泌量が減少し、結果として血糖値の調整がうまくいかなくなるもので、日本では【2型糖尿病】の方が多くいらっしゃいます。
ひどく疲れやすくだるい
食欲旺盛なのに体重減少 現在では血糖値を下げることはそう難しいことではありませんが、糖尿病は慢性に経過してゆき、糖尿病の怖いところは、動脈硬化や神経障害、腎不全など、中医学でいう「お血(おけつ)」による深刻な病気につながっていくからです。

患者さんは食事や運動の注意を事細かに指示されるため、生真面目な人はこれがまたストレスとなり結果として良くない状態を招くことが多々あります。




経口血糖降下薬とインスリン

現代医学で主に使用されている主な糖尿病の治療薬は、膵臓に作用してインスリンの分泌を促進するスルホニル(SU)薬と糖質をブドウ糖に分解する酵素を阻害してブドウ糖の吸収を遅らせるα-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI)です。 他にビグアナイド(BG)薬チアゾリジン薬速効型インスリン分泌促進薬があります。

これら5つの薬は全て経口血糖降下薬ですが、スルホニル(SU)薬は、低血糖・体重増加、α-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI)はおなかが張る・ガスが溜まりやすくなる・下痢、ビグアナイド(BG)薬は、おなかが張る・食欲不振・胃のむかつき、チアゾリジン薬は体重増加・むくみ、速効型インスリン分泌促進薬は低血糖、とそれぞれ副作用があります。

経口血糖降下薬で血糖値が下がらない場合はインスリンそのものを使います。
ところが糖尿病は、腎臓や肝臓が悪くなり、血圧やコレステロールなども異常となり服用する薬剤も増え、それらの薬剤の相互的な副作用を考えると管理やコントロールが非常に難しくなるのが現状です。

そこで中成薬(漢方薬)を活用することも考えてみる必要があると思います。
糖尿病は中医学では“消渇”病の範囲に属しています。主な症状は多飲多食多尿で体重は減少し、痩せてきます。原因ですが、多くは老化、体の疲労、性生活過多、飲食の不摂生などにより、内臓の機能不足をおこしています。古典の(霊枢、五邪篇):「五臓皆柔弱者、善病消渇」といわれます。




五臓代謝平衡法

現代医学では糖尿病を「膵臓」というひとつの臓器で見ますが、中医学では、膵臓にはを中心として肝胆・胃腸と統合しているものと理解しています。そして消化・代謝などその働きは脾を中心として肝・肺・心・腎・胃が常に関連している、と考えます。

中医学では、体も心も常に互いに助け合い、影響しあい、そのバランスが取れている状態=健康、と定義していますが、これらのバランスが崩れることによって病気になる、と考えています。

特に、糖の代謝異常は、一~ニ箇所だけではなく、五臓と心すべてのバランスを整えてあげることが重要となってきます。


糖尿病は【気滞熱盛】【気陰両虚】【陰陽両虚】といった風に変化していくことが多いです。

【気滞熱盛】は熱性の状態で、インスリンはやや過剰に作られるのですが、それでもうまく使われないので血糖値をコントロールできない状態です。

【気陰両虚】についてですが、通常の気陰両虚は栄養から気(エネルギー)が作られるのですが、消耗しすぎるという特徴があります。しかし、糖尿病の場合は、そもそも栄養から気(エネルギー)が十分に作られない、という特徴があります。

【陰陽両虚】は脾精の働きが著しく低下している状態、糖尿病後期の方ややせている体型の方によく見られます。

血糖値を下げることだけを目的とせず、脾を中心とした五臓を正常に戻していくことが肝要ということです。

五臓代謝平衡法





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